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グラウンド・レベル・シネマ Vol.3.5
台湾×日本の現代を生きる作家達による短編映画集上映会!
3.0の再上映に加えて4.0に新作を出す作家の旧作も上映!ややこしい!
作品スチルをクリックして作品あらすじ・作家コメントもどうぞご覧ください。
〜 上映作品 〜

海妖嬰唱I / Objects breath out from an enormous clam part 1
吳梓安 / Tzu-An Wu
山海経の中では蜃気楼は大きなアサリから噴出する。アサリの育種、水族館のマーメイドと赤ちゃんの吐き出した言葉にならない声。言語、音声、映像を全て水に浸し、世界が海に沈んでいた頃の、空気を媒介としない世界を幻視する。
山海経の中では蜃気楼は大きなアサリから噴出する。アサリの育種、水族館のマーメイドと赤ちゃんの吐き出した言葉にならない声。言語、音声、映像を全て水に浸し、世界が海に沈んでいた頃の、空気を媒介としない世界を幻視する。

割差 / Kathu-Sa
立川清志楼 / Tatekawa Kiyoshiro
分解される表層と多重化される音響、固定カメラで撮影した画像の時間をずらしレイヤーとして多重化し再構築する。
視覚変化と音響を体感する作品。
ロラン・バルトはかつて『文学的営為は、表現・表出力・反映の営みではなく、模倣・無限的コピーの営みである』と語っている。
模倣・無限的コピー、まさに自分の作品のことだ。作品は表現ではない。作家の個性など幻想だ。コピーによるコピー、コピーの連鎖から作品が生まれる。
個人が何者かのコピーであるならばコピーが作品となるのだ。世界に対する無限的コピーこそ作家活動の本質である。
分解される表層と多重化される音響、固定カメラで撮影した画像の時間をずらしレイヤーとして多重化し再構築する。
視覚変化と音響を体感する作品。
ロラン・バルトはかつて『文学的営為は、表現・表出力・反映の営みではなく、模倣・無限的コピーの営みである』と語っている。
模倣・無限的コピー、まさに自分の作品のことだ。作品は表現ではない。作家の個性など幻想だ。コピーによるコピー、コピーの連鎖から作品が生まれる。
個人が何者かのコピーであるならばコピーが作品となるのだ。世界に対する無限的コピーこそ作家活動の本質である。

particle
木澤航樹 / Kisawa Koki
あらゆる喜びを抽象的な映像で可視化。
今の私が抱く大きな願い。その願いが実現したとき、私にはどのような喜びが訪れるのだろう。
あらゆる喜びを抽象的な映像で可視化。
今の私が抱く大きな願い。その願いが実現したとき、私にはどのような喜びが訪れるのだろう。

VEILED
松田 天樹 / Takaki Matsuda
頭に霧がかかっている。
頭に霧がかかっている。

干からびるな! / Never Dried Tried Again
中尾一平 / Ippei Nakao
身体一つ、部屋一つ、朝、夜、昼、ロボット
身体一つ、部屋一つ、朝、夜、昼、ロボット

ロックダウンボーイ ② -New Shelter- / Lockdown Boy ② -New Shelter-
山口健太 / Kenta Yamaguchi
コロナ禍によって自身が受けた抑圧的な感覚や感情を、作者自らがカメラの前に立ち演じることで、コロナ禍という現象そのものを表現しようと試みた「ロックダウンボーイ」シリーズの第2弾。
コロナ禍という現象が収まりつつある今も、主人公である彼は日常生活に戻ることができない。「ロックダウン」によって日常の動作や、生活感そのものを奪われた主人公(作者)は未だにウイルスを恐れて無菌状態にある洗面所で暮らしている。彼の精神は極限状態にあるが、世界(メディア)はコロナ禍というトピックからすでに離れて次のトピックへ。コロナ禍という現象によって洗面所で暮らすという非日常性にスタック(ぬかるみにはまり込んで動けない)してしまった主人公の心情や置かれた状況それ自体を、劇映画的な手法と「その場で言葉を紡いでもらう」というドキュメンタリー的な手法をミックスして表現した。コロナ禍が去った今も、ぬかるみにはまってその場から動けないのにも関わらす世界が先へ先へと進んでいってしまうことに恐怖を感じている人たちに思いをはせてつくりました。
コロナ禍によって自身が受けた抑圧的な感覚や感情を、作者自らがカメラの前に立ち演じることで、コロナ禍という現象そのものを表現しようと試みた「ロックダウンボーイ」シリーズの第2弾。
コロナ禍という現象が収まりつつある今も、主人公である彼は日常生活に戻ることができない。「ロックダウン」によって日常の動作や、生活感そのものを奪われた主人公(作者)は未だにウイルスを恐れて無菌状態にある洗面所で暮らしている。彼の精神は極限状態にあるが、世界(メディア)はコロナ禍というトピックからすでに離れて次のトピックへ。コロナ禍という現象によって洗面所で暮らすという非日常性にスタック(ぬかるみにはまり込んで動けない)してしまった主人公の心情や置かれた状況それ自体を、劇映画的な手法と「その場で言葉を紡いでもらう」というドキュメンタリー的な手法をミックスして表現した。コロナ禍が去った今も、ぬかるみにはまってその場から動けないのにも関わらす世界が先へ先へと進んでいってしまうことに恐怖を感じている人たちに思いをはせてつくりました。

安吾のごときもの歩く / Ango or I am walking
三木はるか / Haruka Miki
無頼で知られた安吾だけれど小説『女体』執筆の過程では、勝手に動く主人公に翻弄される・元カノの思い出に陶酔・水風呂に入って高熱に浮かされる・自分で作ったご飯がまずくて落ち込むなど、妄想や生活に振り回されて筆の進みははかばかしくない。坂口安吾『戯作者文学論』の朗読とともに三木はるかが安吾になろうとする挙動が、ひるがえって安吾になれない証になってゆく宙ぶらりんなひと夏の記録。
無頼で知られた安吾だけれど小説『女体』執筆の過程では、勝手に動く主人公に翻弄される・元カノの思い出に陶酔・水風呂に入って高熱に浮かされる・自分で作ったご飯がまずくて落ち込むなど、妄想や生活に振り回されて筆の進みははかばかしくない。坂口安吾『戯作者文学論』の朗読とともに三木はるかが安吾になろうとする挙動が、ひるがえって安吾になれない証になってゆく宙ぶらりんなひと夏の記録。

tremble
小林真楠 / Makusu Kobayashi
夜、外からキリキリと音がする。窓に蛇でも這ってるかと思う。どうやら家鳴りという現象があるらしい。JR SKISKIが「僕たちは、寒くない。」と謳ってから30年、そよぎふるえるものの様子を撮りたくなった。
夜、外からキリキリと音がする。窓に蛇でも這ってるかと思う。どうやら家鳴りという現象があるらしい。JR SKISKIが「僕たちは、寒くない。」と謳ってから30年、そよぎふるえるものの様子を撮りたくなった。

靜 | 獨 | 徑 / silence | solitude | path
曾莉珺 & 塞由.工薩勒斯.古爾博 / Lichun Tseng & Sergio González Cuervo
“探し、見つける…
一人を楽しめる人は常に静かに過ごしていて、自分の声だけが残るほど静かです。
未知、緑の影、棘、浸る、永遠、闇黒、間、青々と、聞く、凝視、意識、察知、連結、感じ、痕跡、意外、形、観察、開放性、深刻、全体、詳細、限界、自由、無声、ノイズ、探索、インスピレーション、トラッピング、発見、ミニマリスト、可能性、記憶、お互い。
説明しようとする時、我々はなぜここにいるのか?なにをしているのか?を考える。あるいは、どういうふうに介入するか、介入されるか。
その日、都市の荒野を発見した日から、音と映像を通して全てが繋がっていく。
荒野はいつも静かで、道は最終的にお互いになる。”
“探し、見つける…
一人を楽しめる人は常に静かに過ごしていて、自分の声だけが残るほど静かです。
未知、緑の影、棘、浸る、永遠、闇黒、間、青々と、聞く、凝視、意識、察知、連結、感じ、痕跡、意外、形、観察、開放性、深刻、全体、詳細、限界、自由、無声、ノイズ、探索、インスピレーション、トラッピング、発見、ミニマリスト、可能性、記憶、お互い。
説明しようとする時、我々はなぜここにいるのか?なにをしているのか?を考える。あるいは、どういうふうに介入するか、介入されるか。
その日、都市の荒野を発見した日から、音と映像を通して全てが繋がっていく。
荒野はいつも静かで、道は最終的にお互いになる。”

觀火 / Flame Gazing
閻望雲 / Wang-Yun Yen
一つの風景、他人の記憶。短編は感性的なつながりとしてホームビデオを転写させた
一つの風景、他人の記憶。短編は感性的なつながりとしてホームビデオを転写させた

女の会話~The Age of 27~
ニシノユキコ / Yukiko Nishino
男性ばかりの中に女性が混じることを「花を添える」って言うじゃないですか。「お花みたいに黙って微笑んで」とかも。でもお花みたいな時ばっかりじゃないんですよね、女は。お花の時の方が少ないんです。
男性ばかりの中に女性が混じることを「花を添える」って言うじゃないですか。「お花みたいに黙って微笑んで」とかも。でもお花みたいな時ばっかりじゃないんですよね、女は。お花の時の方が少ないんです。

潜む者 / THE Joker
Johnny HUNG
「この中に裏切り者がいる!」はじめはレクリエーションに過ぎなかった。しかしたったひとことで、すべての参加者は互いに疑いはじめ、全員が不信感を抱く。しかし本当に疑うべきなのは・・・・・・
「この中に裏切り者がいる!」はじめはレクリエーションに過ぎなかった。しかしたったひとことで、すべての参加者は互いに疑いはじめ、全員が不信感を抱く。しかし本当に疑うべきなのは・・・・・・

天真的政治 / Politics of Innocence
雪克 / Shake
20世紀初頭、植民地時代の台湾における学校制度の改善と児童文化運動の導入により、『子供』は大人とは違う個性としてみられ始めた。植民地時代の子供のイメージを再現することで、いかして植民地時代の子供のアイデンティティが政治的に操作されたのか?1920年代末、台湾で生まれた世代は日本化と皇民化政策を経験して、戦後、どの様にして自分の土地で他者になったのか。日本統治時代の台湾アーカイブ映像、台湾文学作品とオーラルヒストリーを通じて、あらためて失われた世代の姿を子供の視点から再構築する。
20世紀初頭、植民地時代の台湾における学校制度の改善と児童文化運動の導入により、『子供』は大人とは違う個性としてみられ始めた。植民地時代の子供のイメージを再現することで、いかして植民地時代の子供のアイデンティティが政治的に操作されたのか?1920年代末、台湾で生まれた世代は日本化と皇民化政策を経験して、戦後、どの様にして自分の土地で他者になったのか。日本統治時代の台湾アーカイブ映像、台湾文学作品とオーラルヒストリーを通じて、あらためて失われた世代の姿を子供の視点から再構築する。

撿起放下墜落提起 / it follows it passes on
徐璐 / Erica Sheu
『金門』についての記憶。お父さんの幼なじみは砲弾を避ける時は、お香のかすかな光しか照らせなかったと言った。台湾からアメリカまで持ってきた茶碗が割れた。中国の王朝時代に金門の海岸に漂着した壊れた磁器を思い出した。
『金門』についての記憶。お父さんの幼なじみは砲弾を避ける時は、お香のかすかな光しか照らせなかったと言った。台湾からアメリカまで持ってきた茶碗が割れた。中国の王朝時代に金門の海岸に漂着した壊れた磁器を思い出した。

shukyoku
白水 浩 / Hiroshi Shirouzu
歳を重ねる事に時間は早くなり、記憶は曖昧に、目の前のあらゆる事象はその輪郭を失っていく。
いつかは目の前から失われてしまう風景、物、そして世界をつなぎ止めておくために映画にしたいと思う。
歳を重ねる事に時間は早くなり、記憶は曖昧に、目の前のあらゆる事象はその輪郭を失っていく。
いつかは目の前から失われてしまう風景、物、そして世界をつなぎ止めておくために映画にしたいと思う。

A Film of a Picture
吳珮姍 & 柯德聿 / Shan Wu & Drew Cavicchi
この作品の素材は、撮影された一枚の火山噴火の35mmスチール写真をスキャンし、拡大プリントし切って、左から右へ、上から下へフィルムに貼った。このプロセスはデジタルイメージを読む動きをまねてみた。一枚の写真によって撮影瞬間の時間と空間、写真を読む時の内在活動、自然の動きと静かさを想像する。
この作品の素材は、撮影された一枚の火山噴火の35mmスチール写真をスキャンし、拡大プリントし切って、左から右へ、上から下へフィルムに貼った。このプロセスはデジタルイメージを読む動きをまねてみた。一枚の写真によって撮影瞬間の時間と空間、写真を読む時の内在活動、自然の動きと静かさを想像する。

寄り道 / Detour
大熊誠一郎 / Seiichiro Okuma
シンセサイザーを用いて音を作り、その音から映像を作った。
シンセサイザーを用いて音を作り、その音から映像を作った。

往復書簡#1 / Johan⥦Kudo
工藤雅 & 張若涵 / Masa Kudo & Johan Chang
コロナ禍で互いに往来が難しい中、日本と台湾に住む映像作家は往復映像書簡を始めた。新しい手法とメディアの試みをまた再会する時まで続けたい。(今回はパート1を上映)
コロナ禍で互いに往来が難しい中、日本と台湾に住む映像作家は往復映像書簡を始めた。新しい手法とメディアの試みをまた再会する時まで続けたい。(今回はパート1を上映)

グランス / Glanced
藤井アンナ / Anna Fujii
一撃の一瞥が走り去る。瞬きするたび消えるグランス(ちらりとこちらを見ること)。
一撃の一瞥が走り去る。瞬きするたび消えるグランス(ちらりとこちらを見ること)。

描画と記録 / Draw And Record
あいこ / Aiko
日々の動きを記録しつづけたアニメーション映画。
日々の動きを記録しつづけたアニメーション映画。

北固礁 / Beigu Islet
陳省聿 / Hsin-Yu Chen
国境、地域の歴史と構造化された主題の双方向の視線で、主観性という概念を探求する。『北固礁』は馬祖西引島の公海にある。潮の干満で半分が水没するリーフであり、台湾管轄領土の最北端である。そのとらえどころのない可視性は、政治的主観性が想像上の国境によって実際に区切られている状態を示している。
国境、地域の歴史と構造化された主題の双方向の視線で、主観性という概念を探求する。『北固礁』は馬祖西引島の公海にある。潮の干満で半分が水没するリーフであり、台湾管轄領土の最北端である。そのとらえどころのない可視性は、政治的主観性が想像上の国境によって実際に区切られている状態を示している。

再プログラム / Reprogram
内山 尚久 / Naohisa Uchiyama
雲の上から、そして海の向こうから押し寄せる再プログラムの波。
私たちはイマジネーションを駆使して、切り抜けることができるのか。
雲の上から、そして海の向こうから押し寄せる再プログラムの波。
私たちはイマジネーションを駆使して、切り抜けることができるのか。

ピンホール日記 / Pinhole Diary
門脇健路 / Kenji Kadowaki
デジタル一眼レフでピンホール写真を撮っていた時に、写真としてあまりうまくいかなかったので、映像作品にしようと思って作った作品です。市販のEFマウントのピンホールが暗すぎたので、マウントにパーマセルを貼って穴を開けたりしています。
デジタル一眼レフでピンホール写真を撮っていた時に、写真としてあまりうまくいかなかったので、映像作品にしようと思って作った作品です。市販のEFマウントのピンホールが暗すぎたので、マウントにパーマセルを貼って穴を開けたりしています。

Bobina Mundial
傑夫·索里亞(Jeff Zorrilla)&李明宇(Ming-Yu Lee)&達吉·布倫特(Dagie Brundert)&厄尼斯多·巴卡(Ernesto Baca)&傑米·福萊澤(Jamie Frazer)
作家5人によるコラボレーション作品。5人の作家はぞれぞれアルゼンチン、台湾、ベルリン、メキシコ、スウェーデンで一本の同じスーパー8を使用し、設定された時間分を撮影。次の作家にフィルムを送って撮影を行い制作された。
作家5人によるコラボレーション作品。5人の作家はぞれぞれアルゼンチン、台湾、ベルリン、メキシコ、スウェーデンで一本の同じスーパー8を使用し、設定された時間分を撮影。次の作家にフィルムを送って撮影を行い制作された。

Relieve
王奐筑 / Joanna Wang
誰も目撃できないけど科学者たちは知っているのは、それが流星みたい横にスワイプして土星の大気中に焼かれてしまうはずだ。
誰も目撃できないけど科学者たちは知っているのは、それが流星みたい横にスワイプして土星の大気中に焼かれてしまうはずだ。
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